第4章 決意
第6話 ジャニーズ?!
松田はキャスト全員に号令をかける
「次の春は2回目の繁忙期だ。 俺達の想い・行動を魅せよう!」
創業して1年半が経ち、がむしゃらに走り続けた結果、
広島で「ヘヤテン」は少しずつ認知され始めていた。
店舗数も3店舗に増やし準備は万全だ!
しかし・・・
1月、本店の成約が思ったように伸びない。
事前準備もしっかりやった! お客様は来ている!物件もある!
しかし、お部屋が決まらない。キャストから声がもれる 。。。
「お客様が来てくださり過ぎて人が足りないです。。。」
それを聞いた松田は叱咤した!!!
「人のせいにするな!! 我々の仕事は人がするもの!
想いの強さで結果は変わる!」
松田の言葉が響いた。
しかし、本店のキャストはよく働いてくれている。
猫の手も借りたいくらい急がしい。
松田自身が1番に痛感していた。
少し、遡ること1・2ヶ月。2003年の暮れ
木下が松田に声をかけていた。
「地元の後輩が就職先を探しているんですが一度会っても良いですか?」
猫の手も借りたい状況を迎える。断る理由は無い。
早速、面談の日取りが決まり、履歴書を持参して若者が訪ねてきた。
幼さが残る20歳の青年だ。
木下の同級生の弟ということもあり、話はトントン拍子で進み
松田の下に履歴書が届く。履歴書を見て松田は一言。
「・・・なんて書いてあるんだ?」
お世辞にも、綺麗とはいえない字だった。続いて表面の顔を見るなり!
「カッコイイ。ジャニーズじゃないか!採用だ!」
どこまで本気かは不明だが、この青年に何かを感じたのだろう。
ジャニーズ級にあどけない笑顔の青年は、
どこか「白線流し」の長谷部役、柏原崇にも似ていた。
当時このドラマを見ていた松田は採用を即決した!
晴れて、2004年の年明けよりこの青年は
部屋店で働きはじめることとなる
この、スーツ姿もぎこちない青年の名は牧野という 。
初めての就職、もちろん初めての業界で右も左もわからない。
そんな 新人牧野は・・
入社早々にとんでもないことをやってのける!
2013/01/23 14:49