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第2章 仲間

第6話 現実は厳しい?

 

 

年が明け、

2003年1月

 

 
新たに迎えた一年に
 
世間がまだ浮き足立っている頃、
 
勝負の年はすでに始まっていた。
 
 
 
業界では1月から3月を繁忙期(商戦)といい、
 
 
 
 
学生、転勤者なども含め
 
もっとも移動の多い時期である。
 
 
 
 
その繁忙期、スタートダッシュをきれるかどうかで、
 
部屋店の今後に大きく影響する。
 
 
 
松田を始め、部屋店の
 
メンバー全員、業界経験者のため、
 
この3ヶ月が
 
勝負だということは十分に分かっていた。
 
 
 
  
2003年
初出社
 
 
 
  
「明けましておめでとう、今年も宜しく」
 
 
 
 
まだ年末の大掃除のあとが残る店内で、
 
新年の挨拶を行っていた。
 
  
 
そして、松田は皆に伝えた。
 
 
 
「今年は勝負の年だ、
 
来店されたお客様全員に喜んでいただき、
 
この繁忙期、
 
そして第1期、絶対に結果を残そう!!」
 
 
新年最初の店内掃除を行い、
 
 
お客様をお迎えする準備は万端。
 
 
 
 
部屋店2003年の営業が開始した。
 
 
 
年が明けたばかりの皆の目は
 
ギラギラしていた。
 
 
 
しかし
 
 
お客様の足は増えてきたが、
 
結果がよくない。
 
 
 
 
それでも少ない人数の中、
 
来店されたお客様の応対と
 
 
2月3月に向けた集客活動、
 
全員が今出来ることを一日も
 
無駄にすることなく全力で行った。
 
  
・受験生への物件チラシ配布
 
・転勤の方に向けた企業訪問
 
・物件へ募集看板取付け
 
(マンションで見かける「空きあり」みたいな看板)
 
・店内、店外の看板張替え
 
・物件情報雑誌の出稿
 
 
しかし、現実は厳しい。
 
 
集客活動は今すぐに
 
結果として現れるものではない。
 
この活動が実を結ぶかどうか、
 
 
結果は分からないが、
 
考えるよりもまず、走っていた。
 
 
結果が伴わないことに一抹の不安を
 
感じながらがむしゃらに取組んだ。
 
 
 
 
 
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━……‥・・★
 
 
 
 
最近、松田はこのような話をしている。
 
 
 
 
私は経営者だから社員に対する
 
判断基準は結果(数字)になる。
 
 
しかしながら、
 
実は自分の性分にはあわない。
 
 
 
私は昔からプロセスを重視している。
 
 
 
なぜならば結果は
 
プロセスの先にしか成り立たない。
 
 
だからまず、出したい結果(目標)を決める。
 
 
その目標に達する為に計画をたてる。
 
 
 
そして実行。
 
 
結果がでて検証する。
 
 
 
検証した内容をみて
 
次回に向けた改善を考える。
 
 
これをPDCAという。
 
 
つまり、結果を求めるばかりでは
 
結果はついてこない。
 
 
 
今の私があるのは
 
大きな目標とそれに沿った
 
計画・行動・検証・改善が
 
できたからだと思う。
 
 
 
 
結果を恐れず取組むことが
 
すごく重要だと私は考える。

 

2011/11/22 16:43

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