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第3章 船出

第4話 2人の思い

 

 

4月某日 広島市南区翠

 
 
 

下山根が入社し、部屋店はより一層

盛り上がっていった。

 

 

 

 

会社も少しずつ軌道にのっていったが、

 

 

まだまだ成長期これからが勝負である。

 

 

部屋店を創る」とみんなで話し合ったあの日から1年。

 

 

 

 

会社もまだ出来ていなかったあの頃、

 

 

 

1年後の今の「部屋店」を誰が想像していたであろうか

 

 

 

いや、松田ははっきりと明確に想像していたのだろう。

 

 

 

計画通り、部屋店はどんどん前進していった

 

  

成長する事を止めると企業は衰退と同じ事であると考えている。

 

 

 

新しいお店を出すことでたくさんのお客様に喜んで頂ける

 

 

 

3店舗目の出店計画を考えるのも自然の成り行き。

 

 

 


来年1月に3店舗目を出そう

 

 

 

 

 

そう考えたのも束の間、ある大きな問題にぶつかった

 

 

 

宅地建物取引主任者(以下 宅建主任者)がいない!

 

 

 

宅建主任者とは、5人に1人必ず必要な資格である。

 

 

 

現在の宅建主任者気配りの古賀と古賀の奥さんのみ。

 

 

 

要するに3店舗目の出店が出来ないのである。

 

 

これには本当にった。

 

 

成果を出すことはできる

 

 

 

しかし、資格だけはすぐには取れない

 

 

そう、宅建主任者試験1年に1回しか行われないのだ。

 

 

しかも国家資格である。

 

 

合格率15%の難関

 

 

 

どうする

 

 

しかし、松田は簡単に引き下がるような人間ではない。

 

 

 

決めたことは必ずやり通す性格であり、

 

 

1月にお店を出すことはすでに決定事項だ。

 

   

困った事に、すぐに妙案が浮かんでこない。

 

 

 

 

 

4月某日 広島市西区庚午北

 

 

時を同じくしてある男は、暖かな気候の中、ぼ~っと考えていた

 

 

刺激がほしい

 

 

その男の名は「熊山 哲夫」である。

 

 

 

松田が以前勤めていた会社の部下

 

 

 

松田が「会社を創る」突然いなくなったあの日から、

 

 

熊山は自分はこのまま刺激無い日々を送っていくのかという思いに悩んでいた。

 

 

 

松田と熊山は、職場が離れても、連絡をたまにとり、一緒に食事に行ったりすることもあった。

 

 

熊山も前職は退職した。

 

 

若いころは美容師だったこともあり、ロン毛格好も近寄りがたい服装をしている

 

 

そんな彼だが、人生を考えて資格取得を目指していた

 

 

有名な資格学校に通い、まわりの勉強ができそうな人たちに

 

 

負けるか!」と

 

強い気持ちを持って本気で勉強した

 

 

 

そして

 

資格を取得果たした

 

 

その資格の名前は、

 

宅地建物取引主任者

 

 

悩みを持つ二人が近づくこと時間の問題だけだった

2012/01/30 13:13

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